大学院を中退して40年余り、不逞にも科学することをやめていたのですが、原発や核燃サイクル、とりわけ再処理なんかを考えている自分が、それを文明史的に社会学的に捉えるばかりで、自分が青年時代に学んだことを、少しでも援用して理解するという気持ちになっていませんでした。それではいけないと、ようやく遅まきながら気づいた次第です。
稲わらを燃やして公害(健康被害と交通障害)を起こすのを防ぐために、稲わらをボランティアで収集してそれを袋詰めして地区ごとに指定した田んぼに集め、家庭菜園などの堆肥として活用してもらおうという活動は意義あることだと思いました。10月1日に45箇所の稲わらふりーでん(自由に稲わらをお持ちくださいとの旗をたててある)マップをつくり、その第2段のマップを10月15日付けで作成し、市民に稲わらの活用を呼びかけるというものです。
今日の市民科学者としての科学する言葉は、バイオマスです。稲わらもバイオマスの一つということで、その利活用が必要です。
バイオマスとは、生物資源(bio)の量(mass)を表す概念で、一般的には「再生可能な、生物由来の有機性資源で化石資源を除いたもの」をバイオマスと呼んでいます。バイオマスの種類には、1.廃棄物系バイオマス、2.未利用バイオマス、そして3.資源作物(エネルギーや製品の製造を目的に栽培される植物)があります。
廃棄物系バイオマスには、廃棄される紙、家畜排せつ物、食品廃棄物、建設発生木材、製材工場残材、下水汚泥等があげられます。未利用バイオマスとしては、稲わら・麦わら・もみ殻等が、資源作物としては、さとうきびやトウモロコシなどがあげられます。
バイオマスから得られるエネルギーのことをバイオエネルギー、またはバイオマスエネルギーとも言います。
バイオマスを燃焼することなどにより放出されるCO2は、生物の成長過程で光合成により大気中から吸収したCO2であり、化石資源由来のエネルギーや製品をバイオマスで代替することにより、地球温暖化を引き起こす温室効果ガスのひとつであるCO2の排出削減に大きく貢献することができるわけであります。したがって、京都議定書のCO2削減目標を日本が達成するためには、大幅なバイオマスの利活用が必要であるわけです。

0 件のコメント:
コメントを投稿