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2015年10月15日木曜日

10月15日、秋もはや日和しぐるる飯時分


 今日は10月15日、北狄の合評会です。4時に蓬田の倉谷同人を迎えに行き、5時からの合評会に出て、帰りも倉谷氏を蓬田まで送って行ってから、家へ帰ります。

 今日の「プルトニウム」は下記のとおりです。

 この人工の物質は、第二次世界大戦前にはほとんど存在しなかったものだが、現在では世界全体で何百トンもの量に達している。プルトニウムの半減期は24千年なので、今後、私たちは、これまでの人類の全歴史の何倍にもわたる長い時間、この恐ろしい放射能の遺産とつきあっていかなければならない。

 世界各地のプルトニウム生産・処理施設は、悲劇的な事故の歴史をもっており、労働者を放射能に曝すとともに、深刻な環境汚染を引き起こして、公衆の健康に恐ろしい影響を及ぼしてきた。旧ソ連においても米国においても、また英国やフランスその他の国々においても、もはやプルトニウムは恵みではなく災いであることが明らかになっている。

 不確実な(そして環境にとってかなりの脅威でもある)化石燃料の供給への依存に代わるべき道として、長いあいだ原子力は魅力的な選択肢の一つになってきた。輸入エネルギー源への依存度の高い日本にとって、原子力という選択肢は、とりわけプルトニウムを燃料とする「高速増殖炉」の夢は、きわめて魅力的なものに映るだろう。

 しかし、原子力はクリーンなエネルギー源として喧伝されているが、決してクリーンなものではない。たとえ何世紀にもわたって事故のないままに運転が行われたとしても、放射性廃棄物の長期的貯蔵という問題が残る。この問題には満足のいく方法がいまだに得られていない。そして、いうまでもないが、どんなに厳しい安全規制を実施したとしても、大惨事に至る事故が絶対に起こらないよう保証することは不可能だ。

 プルトニウムのもっとも壊滅的な力は、核弾頭の中にある。核兵器の製造に成功した者や、これから製造しようとする者が、プルトニウムをなんとか手に入れようとしている。核兵器の拡散という危険な流れを止めるためには、世界に存在する膨大な量の余剰プルトニウムが軍事用に転用されないよう「保障措置」を取らねばならない。

 プルトニウムが健康に与える影響、そして、核兵器に使用される可能性を考えれば、プルトニウムが国際的に取引されるという事態は憂慮すべきことだ。1.7トンの酸化プルトニウムを積んでフランスから日本に運んだ「あかつき丸」の航海は無事にすみはしたが、非常に大きな危険をともなうものだった。今回の航海が安全であったとしても、今後10年間に30回も実施されることになっている日本への海上輸送が安全に行われる保証はない。破壊行為や火災、沈没などが起きれば、特にそれが港の近くで生じた場合、公衆の健康にとって深刻な脅威となる。

 さらに、プルトニウムの国際的取引は核の野望をもつ者を誘惑する。プルニウムの積み荷はテロリストにとって魅力的な標的となる。そして、他国がいくら大丈夫だと請けあってもそれを鵜吞みにしようとはしない国々にとっては、心配の種となる。

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