6月27日、夜中からずうっと雨が降っています。気持ちまで沈んでくるのが不思議です。今日明日と雨になりそうです。
漱石は明治33年(1900年)に文部省の海外留学生として、同年9月に横浜を出帆して10月にロンドンに着、その地に二年余滞在し、明治36年(1903年)1月下旬に東京へ帰着しています。漱石をして『吾輩は猫である』で俳聖といわしめた子規は、漱石の帰国まで自らの生がもたないと自覚して、英国まで手紙を書き送っています。
ロンドンに到着して間もなく漱石は倫敦塔を訪れます。そのときのことを書いたのがカバが『吾輩は猫である』の次に読んでいる『倫敦塔』です。『吾輩は猫である』と同じく、『倫敦塔』においても、時間はかかりますが、一字一句不明な箇所を残すことなく読み進もうと思っています。
中国へ行ってみて、家でも、路上でも、中国人は麻雀がとても好きなようです。魯迅はいっています。麻雀の好きな人が、昼夜をとわずに打ちつづけ、警察につかまろうが、出てくるとまた打つのに似て、好きでやる読書ほど、愉しいものはない、と。真の麻雀打ちは、金稼ぎが目的なのではなく、牌を一つ一つ積もってくることによって、どこまでも変化が尽きないことの妙味の愉しさをしっているからなのだと魯迅はいい、好きでやる読書が、書物から手を離せなくなる理由も、麻雀と同じで、読者が一頁一頁のなかに、味わい深い面白味を汲みとっているからだとしています。カバも麻雀はやりませんが、読書に関しては全く同感です。

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