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2015年1月3日土曜日

冬が好きなカバ

 青森の人は、冬になると、雪と格闘しながら、けっこう元気にやっています。カバも冬は好きです。青森の雪の多さは並大抵ではないことは、市内に入っている八甲田山麓にある酸ケ湯温泉が毎年、全国最高の積雪をほこっていることからも肯けます。
 市内でも確かに雪は多いのです。それだけに、「春まで融けない雪はない」などとあなどってはいけないのかもしれません。雪かき、雪片づけをしないと外へは出れないし、しまいには家がつぶれたり、屋根が壊れて、空から部屋に雪が落ちて来ることだってあります。実際にカバの家でも、何度かそういう経験をつんでいます。また、毎年、何人かが雪の犠牲になっているし、屋根の雪の下敷きになって怪我をしたり、なかには亡くなる人だっているです。
 雪が多い青森ですが、雪の厳しさとむごたらしさが憎くなったりはしますが、あのふわふわ舞い降りる雪や、しんしんと音もなく、ときおりかすかな音も耳にすることだってある、あの神秘的な雪がカバは好きです。
 雪が半分融けかかって氷になりかかったときの冷たさは身にこたえるものですが、ふだんは雪に温かささえ感ずるときもあるのです。カバは-5度くらいまでの気温なら、そんなに苦にはなりません。しかし、あの長春の-26度、哈尓濱のクリスマスの夜の-28度の気温にはたまげたものです。こんな所に何百万人ものひとが暮らしているなんてとても理解できないと思いました。
 いまから120年前の己未の年、29歳の正岡子規は従軍記者として満州へ行っています。季節がいつかはわかりませんが、冬なら大変だったと思います。漱石も「満韓ところどころ」によれば、大連を中心に満州を訪れています。とにかく、マイナス25度以上の気温は、人間の想像力まで凍らせてしまいます。満州にくらべれば、青森の冬などどうということはありません。

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