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2012年7月23日月曜日

中国経験と大震災原発事故の教訓反省をもとに

 最近は、ほとんど毎日、魯迅の箴言を読んでいる。
 2010年12月30日、日本のことや、故郷のことが気がかりで、魯迅や中国の歴史に学ぶことは日本でもできると考え、大晦日の前日に慌ただしく荷物をまとめ、四カ月と十日の滞在を切り上げて戻ってきた。最初の一年を日本語教育の準備と習熟にあて、二年目で中国語を学び、中国の歴史と魯迅をはじめとする中国文学の研究をするつもりであった。大学の授業のほうは、前期で切り上げ、語学と研究の方は日本に帰国してからにした。
 そんなとき、2011年3月11日の東北大震災と福島第一原発事故が起こった。これで、中国帰国後の腑抜けた気持が一変した。生きているあいだに初心にかえって、書くことに専念することにした。
 そのために、日本語のほうは半期の経験が少しは役に立ったのかもしれない。大学から渡された日本語教育の教科書のすべての単語を広辞苑で調べなおした。ほとんど頭に入っていないが、最近、少しずつではあるが小説を書くうえで語彙の正確さがでてきたように思う。そして、文章と文体を気にしながら、日記を書くつもりで、二つのブログを書き連ねることにした。それが、「カバのため息」と「北狄」である。もう一つ、魯迅の研究のために、「魯迅箴言」も始めたのだ。
 この三つのブログの書き込みに一日に最低二時間はかけている。それだけではなく、小説を書くのによかれと、語感のイメージと語彙の想像力を働かせるために、月二回の川柳教室に通っている。宿題を二句、事前を教室の講師にメールで送るのだ。去年はほとんど、教室がある火曜日の二日前の日曜の夜に送っていたが、最近は一週間前くらいから宿題について考えるようになっていた。宿題になっている語句や漢字に想いをめぐらすことは、広辞苑やウィキペデアで調べることとあわせ、結構楽しいものだ。
 中国語もせっかくだから、少なくとも英語並みにできるようになりたいと、年三回の中国語教室に通っている。車に乗るときは、いつも中国語入門のCDを聴いている。しかし、効果の方は期待できない。読解はともかく、リスニングと会話、スペリングがほとんど駄目であった。しかし、たとえゆっくりでも、中国語の勉強は途中でやめるつもりはない。それに、月に一度の、中国残留孤児の帰国家族とのふれあい教室で日本語の講師をしながら、中国語に接する機会をなるべく増やすことにしている。
 去年から、青森中央学院大学の図書館文芸講座の講師を務めることになった。昨年と今年の十月、小説や自伝を書く講座を一回だけだが担当することになった。そのため、文章読本の本を何冊も読み、いまも読み続けている。それも自分で小説を書くうえでの参考になっている。
 そんなこんなで、去年から今年にかけて同人誌「北狄」に発表した三つの短編小説が三田文学や図書新聞の同人雑誌評で取り上げられた。それもこれも、中国長春での五カ月弱の経験と帰国後に体験した大震災原発事故の教訓と反省の賜物だと思っている。反省と書いたのは、原発や核燃サイクルを止めさせることができなかったことが、福島の事故につながったという反省である。

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