カバは三日連続で八甲田の麓の田代高原を往復した。夏の甲子園出場を賭けた高校野球県大会が雨で二日順延となり、15日の試合が17日となったため、結局、17日の第二戦が18日、休養日なしでベスト8を決める4回戦が19日に行われたためだった。
なんで八甲田かというと、カバの母校が出場する4回戦までの大会会場が八戸の長根球場だったからで、みちのく有料道路をつかって八戸まで行くとすると最低でも820円、第二有料道路も使うと1170円も片道かかってしまう。有料道路を使っても2時間はかかる。一般道で行くと2時間半かかる勘定だ。しかし、八甲田の裾野の田代平高原経由で十和田回りだと2時間弱で行けるからだ。
そんなわけで、八甲田の大岳、高田大岳、赤倉岳などの山並を見上げながら高原を抜け、南八甲田の牛の放牧地を横切って三本木原に降りるコースで、十和田から五戸を経由して八戸の球場へ向かい、試合が終わると同じコースを青森まで戻ってきた。
試合は二試合とも勝ったが、三試合目の昨日、勝てば青森で昨夏の甲子園準優勝チームと準々決勝で対戦する大事な試合、6回まで7:1でリードしていたのに、後半大崩れして8:12で負けた。これで、今年の高校野球は終わった。肉体以上に精神的に疲れて、カバは閑散とした木曜日の午後の高原を走りぬけた。
そんなわけで、カバは誕生日の前日からまたふだんの生活にもどることができた。

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