カバはシネマディクトの谷田支配人から聞いた新井浩文という弘前出身の俳優のことが気になってしようがない。今年になって、NHKの「開拓者たち」に主役の満島かおりの夫役で出た。お世辞にも演技はうまくない、というか演じているのか、地でやっているのか、わからない。不思議な存在感がある男であるのは間違いがない。でも笑顔になんともいえない魅力がある。
「開拓者たち」が終わったと思っていたら、こんどは「キルトの家」にも端役で出ていた。癖のある、汚い乱暴者だが、どこか憎めない、それでいて優しいところもあるような役柄で、これからどんどん注目を集めるのではないだろうかという予感がする。ときおりみせる笑みがなんともいえない。えくぼで演技できる変わった俳優だ。
そんなことを土曜日の夜に考えていたら、先週、友人からシネマディクトの映画招待券を二枚もらったのを思い出した。何と30日締切である。
29日に「サンザシの樹の下で」を観た。チャン・イーモア監督の最新作である。文革前の1970年ころの話だ。都市の女子高生がサンザシの樹がある農村に実習に行き、そこで下宿している地質調査官の青年と知り合い、恋に落ちる。それが実に清純そのもの。主役の娘は、オードリーヘップバーンのように可憐で、清らかな乙女だ。青年は放射能の岩石の影響で白血病で死ぬのだが、最後まで二人は清らかな永遠の愛を誓い合う。結局、サンザシの樹の下に青年の骨は埋められる。彼女はそこへ毎年、詣でるという話だ。
30日には、「私だけのハッピイ・エンディング」というハリウッド映画を観た。これは仕事をバリバリこなすキャリアウーマンが健康診断で末期癌を宣告される。その女性が主治医と恋に落ち、真剣に愛し合い、残された日々、死の恐怖とたたかいながら、愛人の医師、友人たち、そして両親に見守られて、最後まで生き抜くと言う話。けっして暗くなく、あかるく散っていくその生き方に共感をおぼえた。

0 件のコメント:
コメントを投稿