以前、被災者支援のための高速道路無料化措置の恩恵をうけるために、被災者証明書の全市民への発行を青森市長に求めたことがありました。
青森市は、大震災による停電は災害ではないとして、市民を対象としての被災者証明の発行を拒み、岩手、宮城、福島の3県に居住する二親等以内の被災者を支援する目的で高速道路を利用する場合にのみ、その対象者となる市民だけを被災者とみなすとして被災者証明書を発行するという独自の適用策を考案しました。この結果、青森県内の被災地以外の市町村では、停電を理由として全住民に被災者証明を発行する自治体と停電も含めて一切証明書を発行しない市町村、さらには青森市のように停電を理由としては被災者証明は発行しないが、被災地に二親等以内の被災者がいる場合にのみ被災者とみなし証明書を発行する自治体という具合に、同じ県民なのに三様のまことに不平等な取り扱いを受ける結果となったところです。
つまり、昨年の6月19日以降、青森市民は、福島県の被災した友人を励ますために訪問するときに有料であるのに対し、隣接する平内町や蓬田村の住民は無料ということになったのでした。30万人市民の被災地・被災者支援の気持に大きく水をさすものとなりました。国は停電を理由として自治体が住民へ被災者証明を発行することに対して制限をくわえることなく、あくまで自治体の判断としていたのです。自治体の裁量権の範囲内の問題としていました。
カバはこの高速道路の無料化は、被災地及び大震災によって停電を含む有形無形の被害を蒙った周辺自治体に対する被災者支援の一環の一種の減税策なので、なるべく住民は平等の恩恵を受けるべきだと主張して、全市民に対して被災者証明の発行を認めるべきだと主張してきました。しかし、この主張は受け入れられませんでした。
このように国が被災地として指定した以外の周辺自治体における上記のような三様の取り扱いの結果、東北自動車道利用者の料金が、有料・無料という不平等が発生していることに業を煮やした政府は、これまでの高速道路無料化措置を廃止し、被災地の自治体にある自動車道や高速道路をETCも含め、証明書なしで1月3日から3月31日まで無料化することとし、土日・休日には観光支援ということで、隣接する高速道路も無料化しました。
これによって、ETCを使って青森インターから安代経由で八戸自動車道で八戸に行く場合、平日なら3050円、土日なら無料となったのでした。被災者証明書の発行を受ける必要もなく、しかもETCで無料という制度の恩恵を受けられるとあって、カバはこの制度を利用しようと心に決めたのでした。
そんなわけで、1月には何度も青森中央―東青森、青森―浪岡、青森―大鰐間で、休日の無料を利用しました。ただ、平日の場合、青森―安代間は有料なので、仙台へ行くのには、安代までの3050円はかかることになります。そんなわけで、平日の遠出利用は控えていました。
カバは昨日、核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団の会議で八戸市の浅石弁護士事務所に行くことになりました。チャンスとばかりに青森ー八戸の高速道路無料を実体験しようと考えました。そして、青森インターに向かいましたが、青森ー碇ヶ関間があいにく雪のため通行止めとあり、あえなくみちのく有料道路で向かうことにしました。結局、2時間半で八戸に到着しました。
会議を終え、4時の八戸根城は晴れていたので、通行止めは解除になっていると想い込み、近くの八戸インターから八戸自動車道へはいりました。途中南下するに及んで、どんどん雪が降ってきました。安代で東北道の下り線に入り、花輪を経由して青森方面へ向かいました。小坂を過ぎるとさらに雪が激しくなってきました。案の定、碇ヶ関以北は通行止めでした。しかし、料金は予定通り0円でした。青森まで通行すれば、料金金は只で、しかもあと40分ほどで、つまり6時半までには帰宅できるはずでした。しかたありません。
往きは2時間半で有料道路料金は830円でしたが、帰りは高速を下りてから自宅まで国道を走ったので、結局3時間半もかかり、高速料は無料でしたが、走行距離が190キロでその分ガソリンを余計に消費したので、同じくらいの経費がかかったのだと思います。つまり、無料体験するために、1時間余計に運転し、さらに雪道の高速運転の危険を肌で感じとった経験までしたのでした。
ほんとうに疲れきって帰宅したカバは、夕食時にビールを飲んで、早めに横になったのでした。

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