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2012年1月26日木曜日

時雨庵に行ってきました

カバには二十年来の親友がいる。三十年以上も前、仕事の関係で知り合った地方公務員の二人を中心にそのそれぞれの友だちを誘いあって茶話会という仲良し会をつくった。九人のメンバーが、春夏秋冬の季節に会食したり、年に1回くらいの旅行などを楽しんでいた。
 また、それぞれが住む土地に行った時には、連絡しあいお茶を飲むこともあった。会則もない、会費もない、そのときどき、いつも割り勘の付き合いだ。用事があったり、都合が悪い時には決して無理強いしないし、拘束もしないそんな会だから長続きしたのかもしれない。
 去年の忘年会はそれぞれの都合でできなかったので、1月21日に新年会を催した。会員の9人が出席した。9人の中では、県会議員がひとり。市会議員がふたり。あとの六人はカバを含めて皆、地方公務員を退職して、再就職した者三人、年金生活者がカバを含めて三人という構成である。
 その年金生活者の三人が、二十年来の親友なのだ。仕事をしていないので、三人は茶話会のほかにもちょくちょく会っている。
 ここ5年ほど、三人が行くのは、きまって岩木山の麓にある湯段温泉の時雨庵だ。朝10時に着いて、風呂に入り、お茶を飲み、お互いの近況報告をして、昼食の弁当を食べ、また温泉に浸かり、珈琲をのんで、ミカンを食べ、世間話と他の茶話会の友人の噂話をして最後にもう一度風呂に入って、午後4時過ぎに宿をあとにする。そんな感じで、年に二三回三人だけで一日を過ごすことにしている。
 この三人会は、カバが仕事をしていたときから続いているのだが、カバは年に二三回は時雨庵に行くために年休をとった。その時、ほかの二人は退職していて、カバの都合に合わせてくれた。
 冬の時雨庵は二年ぶりだった。21日にあったばかりなのに、また26日に時雨庵となったのは理由があった。二人のひとりが21日の茶話会の席上で爆弾発言をしたからだ。ビッグな人と親友になったと白状し、それも二年以上になると言ったからだ。その人は、カバと対極にいる遠い存在だけに、今後のカバたちとの交友関係にも影響しかねないということで、誤解されないように、弁明やら、相談やら、これからも三人の信頼関係を維持するためにということで、真冬、厳冬、豪雪の時雨庵を選んだのだった。
 結局、立場の違いを乗り越え、お互い自分を高めていこうということで、それぞれのプライバシーや生活に干渉しないことと、三人の会と茶話会は大切にすることを確認して時雨庵をあとにした。六時間、時雨庵の周りは雪が降り続けていた。吹雪の中、カバは高速道路をぶっ飛ばして家に戻った。家に着いたのは、5時45分を過ぎていた。

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