昨夜、古川壬生と佐々木英明と一二三会の打ち合わせをやった。三月の末に、「伝説の詩人と幻のロックシンガー」によるジョイントコンサート第2弾をすることになった。場所はまた旧新町「おきな屋」とすることにした。今回の出しものは、古川壬生作、佐々木英明のひとり芝居「ホノルル・ナイト」に決めた。
脚本を今月中に古川壬生が一部手直しすることになった。台本を2月に佐々木英明が暗記して、3月に二三度、どこか会場を借りて、稽古をする。そして、3月の末に上演だ。
今回は、古川壬生が歌ではなく、自作の詩の朗読を前座でやるという。きわめて面白い会になりそうだ。ポスターも10枚くらい自作でつくろうと思う。チケットも領収書も全部、自前でつくり金をかけないつもりだ。成功すれば、東京公演も考えたい。話はどんどんはずみ、20日の青森中央学院大のカルチャー講座の打ち上げのときに再度打ち合わせすることで、8時45分に別れた。カバは9時のバス。壬生は8時50分。英明は9時20分の汽車だった。20日の打ち上げは、喫茶一二三ではなく、掘り炬燵の個室のある魚民にすることにした。
一二三の席上、英明からカバはもっと推敲をしっかりやって、作品を発表するようにと教唆された。たしかに、ほぼ毎月、1作ずつ発表しているのは、多すぎる気もしていた。それでも、自分にノルマを課さないとダラダラとのんびりするのが性分のカバは、とにかく書くことを続けるしかないと思っていた。立ち止ったらそれっきり書けなくなる気がするのだ。泥沼にはまったまま這い上がれないカバの姿を想像するとぞっとする。下手な、構成もおかしな駄作ばかり書いて、恥をかいているのは承知である。でも、1作にかける思いを推敲にもっともっと費やすことにした。なにしろ、「三内の家」が三田文学の同人誌評でとりあげられたのだから、諦めずに書くしかないと思った。
詩人の佐々木英明、脚本家の古川壬生はプロである。職業的文人である。しかるに、カバはプロではない、自分の小説を、自分で金を出して、印刷して、数少ない読者に読んでもらっている。最近は駄作、愚作だと悪評ばかりである。しかし、いまに見ていろ、と思っている。
カバは、佐々木英明、古川壬生、宮園真木という良い手本の友人をもった。彼らの厳しい指摘は全くその通りだ。その気持ちをもって、合評会で北狄の同人から指摘されたこととあわせ、今朝から、再度、「渓谷に死す」の推敲を試みた。
文章を読んで、風景が浮かぶように、色がみえるように書く。人間の感情をいかに的確に描写するか。無駄な表現、いらない主語を省き、接続詞で文章をつなげないように、何度も何度も読み直し、書きなおした。たかが10枚小説、されど10枚である。4000字にこめた小説空間でどれだけのことがいえるのだろうか。でも、確実にいいものができあがった。久しぶりに、カバらしい小説を書きあげた快感にひたることができた。

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