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2012年1月11日水曜日

新井浩文と松山ケンイチ

青森の名をよく耳にするようになった。ニュースで雪に埋もれた町が紹介されている。青森は6年ぶりの大雪で、市役所には苦情が山のように寄せられているという。対策本部のデスクをつくるまえに、市役所の退職者をつのって、ボランティアで除雪隊をつくって、市長と副市長が先頭になって、非常事態宣言でもして生活ラインの確保の陣頭指揮をすべきだ。こんなとき、役所に籠っていてはだめだ。「書を捨て、街へ出よう」じゃないが、「街へ出て、雪を捨てろ」と率先して市民を鼓舞すべきだ。
 雪ばかりではない。名を広めてくれているのは青森出身の二人の俳優だ。
 一人はNHKの大河時代劇「平清盛」の松山ケンイチ。下北のむつ市出身で、青森訛り(下北訛り)が抜けない26歳だ。「ノルウェイの森」、「マイ・バック・ページ」、「うさぎドロップ」の3本の映画を観たが、全然違った役柄・性格の役を上手に演じていた。典型的な下北人の青森男だ。キュートだが、どんくさい田舎者。おしゃれしても、どこか野暮ったい。目立ちたがり屋の癖にシャイで、おしゃべりな割には寡黙にもなれる。寂しがり屋で、ひとりではいられないが、隠れてひとり泣いたりもする。そんな感じの、カバは好きなタイプの俳優だが、観ていてどこか気恥ずかしい。
 もう一人は新井浩文。ぶっきらぼうで、とっつきにくいが、笑顔がとても人なつっこい。大人をだますのが上手な俳優だ。これからは、松山ケンイチをしのぐ俳優になるかもしれない、未知な、不思議な魅力をもつ男だが、どこかで失敗して、消えていくような過激な荒っぽさが、その危うさが大成する可能性を秘めている。弘前出身の男っぽい俳優だ。彼の特徴は、三角の眼とブリキを叩いたような声だ。厭きられない顔をもつが、どこか毒のある性格がいかにも33歳の青森男らしい。
 映画やテレビでこの二人がもっともっと青森の名をひろめてほしい。青森を馬鹿にするな、と東京や大阪に負けないでほしい。
 カバも頑張ることにした。青森の男として。文学の世界で、古川壬生や喜多村拓、それに佐々木英明にまけないように、今年は頑張る。もうひとり、落語の清川波之丞にも。

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