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2018年3月10日土曜日

3月3日、中野孝次の論語 己れを行なうに恥あり 3 

(原文)
    子貢問曰、何如斯可謂之士矣、子曰、行己有恥、使於四方不辱君命、可謂士矣、曰、敢問其次、曰、宗族稱孝焉、鄕黨稱弟焉、曰、敢問其次、曰、言必果、硜硜然小人也、抑亦可以爲次矣、曰、今之従政者何如、子曰、噫、斗筲之人、何足算也、
(簡体文)
 子贡问曰、何如斯可谓之士矣、子曰、行己有耻、使于四方不辱君命、可谓士矣、曰、敢问其次、曰、宗族称孝焉、鄕党称弟焉、曰、敢问其次、曰、言必果、硁硁然小人也、抑亦可以为次矣、曰、今之従政者何如、子曰、噫、斗筲之人、何足算也、也
(拼音)
 Zi gòng wèn yuē, hérú sī kěwèi zhī shì yǐ, zǐ yuē, xíng jǐ yǒu chǐ, shǐ yú sìfāng bù rǔ jūnmìng, kěwèi shì yǐ, yuē, gǎn wèn qícì, yuē, zōngzú chēng xiào yān, xiāng dǎng chēng dì yān, yuē, gǎn wèn qícì, yuē, yán bì guǒ, kēng kēng rán xiǎo rén yě, yì yì kěyǐ wèi cì yǐ, yuē, jīn zhī cóng zhèng zhě hérú, zǐ yuē, yī, dǒu shāo zhī rén, hé zú suàn yě,
(読み下し文) 
 子貢問いて曰わく、何如なるをか、斯れこれを士と謂うべき。子曰わく、己れを行うに恥あり、四方に使いして君命を辱しめざる、士と謂うべし。曰わく、敢てその次を問う。曰わく、言は必ず信、行は必ず果、硜硜然たる小人なるかな。抑も亦以て次と為すべし。曰く、今の政に従う者は何如。子曰わく、噫、斗筲の人、何ぞ算うるに足らん。
(私訳文)
 子貢がたずねた、「どのような人物であったら士と呼ぶことができましょうか」と。孔子は言った、「自分の行動に責任を持って、恥になるような行為はしない。国家の使節として外国に出かけたら、国の名を辱しめぬよう托された使命をりっぱにはたす。それなら士と呼ぶことができよう」と。子貢が言った「それが第一流の士ですか。では、あえて士の次の段階をおたずねいたします」と。孔子は言った、「同姓の一族全部からは孝なる者といわれ、郷土の人々からは年上を大事にするといわれる者だ」と。子貢が言った、「それが第二流の士ですか、ではあえてその次をおたずねいたします」と。孔子は言った、「言うことに偽りなく信頼でき、行動は果敢である。ごちごちの小人だが、それでも次に置くことができよう」と。子貢が言った、「いま政治に携わっている人々はどうでしょう」と。すると孔子は、「噫」と歎息されて言った、「升で量るような小物ばかりで、とても問題にならないな」と。
(中野孝次の評)
 ここに孔子が「士」というに足る人間の条件として挙げた徳目の一つ一つ、わたしにはまさに現代日本の政治や経済を担っている連中にたいしてこそ言われているような気がする。

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