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2015年9月9日水曜日

9月9日、コホロギヤ物音絶エシ台所

 今日は9月9日、水曜日です。台風が来ています。台風が東海や近畿に上陸しようと迫っている段階で、青森空港から伊丹空港へ飛ぼうというのですから、無謀のような気もしましたが、とにかく空港へ行くだけ行ってみようと朝8時50分に家を出たのでした。
 途中、北狄の初校を編集長の家へ届け、それから空港へ向かいました。いまにも雨は降りそうな気配でしたが、空から雨はこぼれていませんでした。風は、結構強く、これが暴風雨に変わったらどうなのか、心配でもあり、目的地の三重県名張市の赤目口がいかにも台風の予想進路のような気もして、なにがあるかわからない感じでした。
 空港に到着したのは9時20分でしたが、ほぼ同じ時刻に同行者5人(新町事務所の先生、七和地区の活性化協議会の3人、それに青大の先生)が空港へ到着していました。空港のテレビが台風関連のニュースでもちきりなのに、しかも中部国際空港が離発着停止中なのに、大阪伊丹空港へは予定時刻に出発予定だというのには、驚いたのでした。台風襲来を見越して、飛行機をやめ、新幹線にした人も多いらしく、座席には空きがあるのでした。
 とにかく9時55分に飛行機は動き始め、10時には離陸したのでした。キャビンアテンダントから揺れるというアナウンスがあり、機長からも同様の説明があり、上昇中は結構揺れて不安になったのでした。しかし、高度1万メートルを超し、雲の上に出ると揺れはほとんど収まったのです。
 再度、機長からのアナウンスで10時55分の揺れの予定が11時10分となり、さほど大きな揺れもなく11時30分に無事着陸しました。それにしても、台風がうまくそれてくれたからいいものの、台風の眼の中に巻き込まれたらどうなるのかと思うと気が気でないのでした。パイロットやスチュワーデスは極度の緊張の中で仕事をしているのだと、つくづく感じたのでした。B767はE70よりは大きな機種ですが、操縦室での緊張感は同じだと思うと、他人事とは思えないのでした。

 予定通り、伊丹からバスで上本町へ行き、ターミナルにある近鉄百貨店で日替わり定食を食べ、近鉄大阪線に乗りこんで、1時間余りで赤間口へ着いたのでした。駅に降りても、バス停はありましたが、バスを待つ人はひとりもおらず、客待ちのタクシーもありませんでした。七和の事務局のTさんが電話をしてくれて、赤目の里山を守る会から迎えに来てくれました。洗いざらしのTシャツに黒のトレパンを無造作に穿いた若い女性が運転してきたのは、あちこちこすったあとのあるマイクロバスでした。5分ほどで、山間の道をのぼったところに「赤目の森リゾート」がありました。
 ナショナルトラストのはしりの「赤目の里を守る会」は赤目の森を守るために市民の出資金をつのりゴルフ場に反対して200ヘクタールを地権者から買収したのです。25年間も森を、里山を守り続けてきたのす。代表の伊井野さんの話を、1時間森を見ながら里山の間伐と下刈り、炭焼き釜、チップ工場、それから木質ペレット、着火剤などを障害のある人の作業所として作っていました。きくらげ、シイタケも栽培し、安く販売もしていました。ゲストとして、フランスの若者二人とともに青森組の5人が伊井野所長の講義のあと、夕食をともにしました。講義は4時半から2時間で、風呂のあと7時から11時まで、缶ビールで乾杯し、そのあと日本酒2升にジャックダニエルラージボトルまで飲みました。フランスの青年たちは別のテーブルでスタッフと食事をしていました。
 伊井野所長は談論風発で、医療・福祉にはじまり、環境保護、環境保全とともに、NPOやナショナルトラストの歴史について滔々と語り、話は現在の政治にまで及びました。酒の提供と特別料理ということで、マグロの中落ちとカツオのたたきが大皿でふるまわれました。
 翌朝は、7時に起き、8時に朝食ということでしたが、パンとコーヒーにメロンとパイナップルという食事でした。9時にスタッフの人に送られて、赤間口駅に着いたのでした。

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