毎日新聞の山田孝男さんの言葉をかりるとこうである。
「原発ゼロとストップ再処理」は数ある論点の一つではない。
明日の青森のありようを決める大論点である。これを根幹と考える人は社会とライフスタイルの変革をめざす。これを枝葉と見る人は現状維持をめざす。それだけの話である。
料理研究家で作家の辰巳芳子さんはこういっている。
「食は生死をわかつ。2011年3月11日の大震災のことを想うと胸がいたい。地震はなんとかなるかもしれない。しかし、原発には未来はない」
このことには、証拠がある。青森は、三方を海で囲まれ、南に八甲田山系の清水がもたらす食の宝庫である。原発に未来がないことは青森においてもしめされた。3.11の地震によって、福島第1原発で事故が起こり、1号機から4号機までが爆発し、原子炉が炉心溶融し、大量の放射能が大気と海洋に放出された。もちろん、炉心溶融によって、地下にも浸透している。
市長は大震災の被害はないといった。はたしてそうだろうか。ここにひとつの証拠がある。青森がほこる食の素材のひとつに八甲田山系の山菜、キノコがある。福島原発の事故によって放出された放射能が3月15日の大気雲に乗って青森にも舞い降りたのである。結果として、厚労省はいまだに階上十和田青森の3地区のキノコの採取販売を禁じている。原発によって、まさに食は生死を分かっているのだ。これだけ被害を及ぼしている。八甲田山系の水源を飲料水とする青森の市民はこの事実をどう受けとめるのだろうか。キノコに含まれる放射能は、水源の水に含まれないといえるのだろうか。しらずしらずに青森のこどもたちの身体は放射能に毒されているとはいえないだろうか。
だからこそ、青森はいまこそ原発ゼロを発しなければならない。なぜなら、青森にはすでに東通原発があるし、しかも現在建設中の大間原発もあるからだ。もっと恐ろしいことは、六ヶ所の再処理工場は本格操業は今年10月の予定である。福島原発事故後の新しい安全基準に適合するかどうか事業者の申請にもとづき原子力規制委員会は審査を開始したばかりだが、再処理工場の使用済み核燃料プールには3000トンの使用済み核燃料が冷却貯蔵されているし、すでに試験操業の結果、多量の放射能をガスとして、あるいは廃水として海洋へ希釈されて放出されているばかりでなく、プルトニウムとウランを抽出した後にできたガラス固化される前の140㎥の高レベル放射性廃液がタンクに保管されている。これらのものが過酷事故を起こした時、青森はどうなるのだろうか。あおもりのこどもや食はどうなるのだろうか。そのことを考えるととても心がいたむ。
沖縄のひとたちがしめしている基地の撤去にたいする想いを青森のひとたちは学ばなければならない。だから「原発ゼロと再処理ストップ」の声は、日本を救うことになると思う。

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