カバは十月二十一日の青森市庁舎整備に関する意見交換会なるものに出てみた。市長と議会、それに陳情者の商工会議所青年部の三者による徹底討論というふれこみだった。
そもそも老朽化した市庁舎の建替えに積極的だったのはむしろ議会の方だったはずだ。市は財源問題と耐震診断結果が出るまで、とむしろ庁舎整備基本計画策定を先延ばしにしてきたくらいだ。
二〇一〇年一月の耐震診断の速報値は震度6で倒壊の恐れと出た。そのあとで、二〇一〇年三月十一日の東日本大震災が発生した。このため早急な建て替えが必要となった。
市民の安全を守る防災拠点、使える庁舎は使う、用地取得の費用をかけない等を勘案した結果、できるだけ早く現庁舎敷地に建て替えする案が一番ベターと判断し、市役庁舎整備基本方針をまとめたと市長は説明した。
これに対し、議会各派の反論は極めて低調。与党の新生会と共産党は市案に賛成。社民党と市民クラブは明確な反論はなし。陳情者の商工会議所青年部は、この日初めて駅西口に新庁舎建設を提案するという有様であった。
およそ三時間に及ぶ討論でも結論が出ず、駅西口案も含めて、十一月十一日に再度同じメンバーで意見交換会を開催することになった。なんとも歯がゆいばかりだ。
老朽化した建物と水道の水も飲めないほど劣化した付属設備、陽もささず、じめじめと暗く、風通しも悪く、冷房すらない執務室で働かなければならない市職員も気の毒だ。そんな労働環境である以上、十分な窓口サービスの提供を求めるのは困難だと思う。全国一おいしい水道水を自慢する青森市が、その城で水を飲めないという事態こそおかしくはないか。

0 件のコメント:
コメントを投稿