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2013年4月19日金曜日

北京風の現代不倫のあり方

 作日は、10時半にケーブルテレビの職員がインターネットサーバー解約の返金とモデム機器の引き取りに来た。そのあと、ブログを書いて、事務所に自転車で出かけた。通帳の記帳と金澤先生の所から遙の受領をして、できあがった遙最終刊を事務所で読むためだった。
 金澤先生から木村宏さんの分10冊を預かり、その足で林語堂へむかった。3階の書庫から降りてきた木村さんはすこぶる元気だった。業界や団体の総会シーズンで飲み会が続き、体調よりも金欠病にかかっていると冗談を交わした。遙のお別れ会の次第と席次表の作成の依頼をして別れた。その足で、事務所に戻り、大家の水口君の所へ顔を出した。
 前回の市長選挙、勝手連としていまカバが使っている事務所までサロンとして提供した彼が、今回はエビ武さんについた。それは、高校の同期で彼とは仕事上でも付き合いのある税理士の大坂君がエビ武さんの後援会長になり、その大坂君から頼まれ、しかも水口君が所属するごみ収集業界へのゴミ収集委託料を新年度から一方的に10%削減が申し渡されたことへの抗議の気持も込めて、エビ武さん支持に変わったのだった。カバは選挙期間中、水口君とは一度も顔を合せなかったので、どうしているかと、立ち寄ったのだった。
 水口君は意外にさばさばした表情で、「みんなからなんでエビ武さんを応援したんだ」と総スカンを食った話から始まった。エビ武さんが負けた敗因を、事務所に何度も足を運び、大坂君に忠告したことも含め、縷々話してくれたので、敵陣営の様子がよくわかった。組織選挙という割には、空回りしていた実態がよく理解できた。何千枚ものチラシや配布物の類が、それぞれの事務所に眠ってゴミと化していたということが象徴的であった。三原じゅん子や野田聖子という有名政治家の応援も、企業や建設官関係の動員者が中心で、一般市民へのエビ武さんの知名度アップにはつながらなかったという。水口君も、大坂君も、かくいうカバもこの選挙でいい経験をしたと思う。
 昨夜は午後からの雨が降り止まないなか、核燃いらない市民の会の花見を兼ねた4月例会だった。金澤先生、田村夫妻に、笹森さんが加わり、5人でのささやかな例会となった。
 話題はまず、市長選挙だった。いろいろな話がでたが、金澤先生が言われたことが頭に残っている。「今回の市長選挙は、まさに今後の選挙のあり方を問うことになる、革命的な選挙だった。その点では鹿内さんは偉い。お金もかけない、人の世話にならない、企業や団体・組織や既成政党の支援を一切受けずに、まさに家族的、個人的な孤独な選挙に徹し、しかも、あれだけの大差で当選したのだから大したものである。一市民として市民によって市長を選んでもらうという選挙を徹底して、それで当選するのだから。これこそ、まさに青森市は、青森市民は画期的な選挙をして、市長として鹿内さんを選んだのだから、その選択をした青森市民は誇りに思っていいのだ」
 選挙にお金をかけず、ポスターやチラシ類も最小限にして、誰の応援も要請もせず、また実際に直接的に受けることもなく、まさに家族とごく少数の近親者のみで選挙事務所を運営し、それで七万近い票を集めるのだから、この市長選挙はまさに画期的な選挙と言える。期間中、事務所では炊き出しもせず、みな手弁当で、しかも一度も、酒すら振る舞われることはなかったという。
 問題はこれからである。市民の支持を背景に、鹿内さんにはぶれることなく、議会に対しても毅然として対応してもらいたい、ということで話が終わった。ついでに、自民党も社民党も、市民に見放されているという点も一致した。それだけ、土建業や建設関係の企業も衰退し、労働組合も弱体化し、その支持基盤となる政党が存在感をなくしているという点でも一致した。
 金澤先生から、仲間や先輩を批判するだけでなく、もっともっと自分から前に進んで、頑張るようにと激励されるとともに、言葉だけでカッコつけるのではなく、相手のことを考え、その立場に立って、自ら汗をかくようにと忠告された。まったく、その通りだと思った。謙虚に、身を粉にして、金澤先生や前田さんや美濃さんを見習って、黙々と正しいと信ずることをひたすら実行するのみだと思った次第である。
 田村夫婦がタクシーで金澤先生を送ることになり、私は先に居酒屋「保志」をでた。新町にでたところで、笹森さんから電話。本町にもどり、「ベルメール」のしげちゃんのところへ。少年ヨットスクールのことや、選挙の話の延長をして、ついでに来年10月の市議選挙のことに少し触れて、1時間で別れた。笹森先生は、浅虫のヨットハーバーの県の所有地が売りに出され、それを高橋弘一元県議の会社が落札し、艇庫などが使用できなくなる可能性があると嘆いていた。ヨットを通じて社会教育・社会体育活動をボランティアで続けている笹森さんは退職校長でもある。
 今日は朝7時半に起き、珍しい4月の雪をみながら朝食後、新聞3紙を読み、机に向かったところ、北京の友人からQQを受信。会話の申し出で人生相談となった。約1時間、友人の人生観、恋愛観を聞いて、カバは自分の意見を述べた。50歳で高校生の子をもつ友人は、プラトニックラブ中で、同年の相手(これも家庭持ち)が好きでたまらないという。お互いの家庭を壊すのではなく、お互いの心の中で相手を想い、恋こがれているのだという。その関係を長く保ちたいとも言う。カバは理性をもって、家族のことも考えて、自制した行動をすべきだ、ともっともらしいことを忠告した。このように、比較的富裕層で教育のある中年の北京市民のあいだでも精神的な不倫があるのだ。
 それから、「カバのため息」を書いているうちに昼になった。これから風呂に入り、着替えをして、蓮心寺の本間さんのところへ遙を届けに行こうと思う。そのあとは、暗くなるまで事務所にいるつもりだ。

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