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2012年12月28日金曜日

杜甫 成都府

杜甫  蜀中诗选  2


成都府

蘙蘙桑榆日,照我征衣裳。我行山川异,忽在天一方。
但逢新人民,未卜见故乡。大江东流去,遊子日月长。
曾城填华屋,季冬树木苍。喧然名都會,吹簫间笙簧。
信美無舆適,侧身望川梁。鸟雀夜各归,中原杳茫茫。
初月出不高,众星尚争光。自古有羁旅,我何苦哀傷。

翳翳たり桑楡の日、我が征衣装を照らす。
我行きて山川異なり、忽ち天の一方に在り。
但だ逢う新人民、未だ卜せず故郷を見るを。
大江東に流れ去る、遊子、日月長し。
曾城、華屋填む、季冬、樹木蒼たり。
喧然たり名都会、吹簫、笙簧に間はる。
信に美なれども與に適する無し、身を側てて川梁を望む。
鳥雀夜各々帰る、中原、杳として茫々たり。
初月出づる高からず、衆星尚光を争う。
古より羁旅あり、我何ぞ苦しみて哀傷せむ。

この詩は、乾元2年(759年)末の作。
成都府;四川省の都会(省都)のことです
蘙蘙;朦朧、陰、晦、貌なさまのことです。つまり、日のかげるさまのことをいっています。
桑楡日;落日のことをさしています。つまり、日の落ちる方位、西方のことをさしています。
征衣裳;たびごろものことです。
未卜一句;故郷を見うる時期はいつかとうらなわぬ、その時期あらざればなり、とあります。
大江;指錦江(岷江)のことです。
東流去;大江の水は東に流れ去る、成都にてはみえず、歳月の去ることをたとえていっているのです。
日月長;時久しく過ぎしこと、をさしています。
去日;一作日月のことです。
曾城;層城、指高城のことです。つまり、重なれる城、成都の城のことをいっています。
華屋;華美な建築のことです。また、立派な家のこともいいます。
間;雜(まじ)わることをいいます。
簧;笙の舌のことです。
信美;ここでは、王燦が登楼賦に、刑州は景美なるも留まるに足らずといへり、とありその語をしゃくようしているのです。
季冬;十二月のことです。
無與適;吾が意と適する(気に入る)ものなきをいふのです。
川梁;江橋のことです。望川梁;之をわたりて、故郷に帰りたしとおもふなり、とあります。


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