今日は同人誌・文団「遙」の例会(第56号の合評会も兼ねて)の日だった。同時に、カバが所属する同人誌「北狄」の第359号の発行日でもあった。カバは北狄編集長のところへ、刷り上がったばかりの北狄359号を受領しに、小カバ号で古川の事務所から浪打の編集長の仕事場まで出かけた。事務所の外はやわらかな風が吹いていた。
事務所に戻ったカバは、遙の例会に出かける前に北狄の自分の小説「エレファント・イアーを飲もう」に目を通した。市を東西に分断する川を小泉川(小と削除忘れ)、泉川(正しい)と校正ミスがあった以外は、誤字脱字もなく、よく書けていると思った。問題は、遙の「ペルガモンの鞄を捨てるな」の評価だ。
例会では、金澤先生の、遙10年間でのカバの作としては一番の出来だ、との評の他は、題がよかったというだけで、内容・構成についてはいまだに駄目との評であった。あと4作、最終刊まで精進することを約束して、宴の中締めとした。
ところで、カバは、孔子の論語について、去年から学んでいる。孔子が生まれた2500年前から、増税か減税か、で政治は人民の支持を得られるかどうか、にかかっていた。論語によれば、増税によって、集められた財が、果たして人民のためになったためしがあったのか。答えは否である。
孔子の時代に限らず、現代までの歴史をみても、そのようだ。これまでは、戦費に使われたり、為政者・権力者の私腹を肥やすために使われてきた。とくに近年は、官僚や大企業に有利な使われ方と、一方では人民のためにならない無駄な使われ方がほとんどであった。
増税しないことを約束して政権についた民主党が、自らの失政を顧みることなく、野に下るどころか、増税に方向転換して、野党の自民・公明と野合している。それが、明日の衆議院での採決できまるのだ。まさに乱世だ。こんなときほど、国民は冷静に、歴史に学び、明日への展望を切り開かなければならない。魯迅がいうように、「希望正如地上的路」(希望とは地上の路のごとし)である。
まず、政府がやらなければならないのは、増税でも原発再稼働でもなく、あくまで2011年3月11日の大震災の被災地の復興と原発事故による放射能汚染と被曝の完全除去だ。今後、30年で百万人が癌死するかもしれないという事態をほったらかしにしていいのか。
日本を再生する鍵は、電力を国有化し、全自治体で公共施設の電力はすべて風力とソーラー発電で賄うよう義務付けるべきだし、全家庭の屋根にソーラー発電機の設置を義務付け、それの建設費の半額を最低でも国費で補助すべきだと思う。
3・11震災の復興と原発事故処理が終わっていない国家にとって危機的状況の中で、いま福島を、東北を切り捨てることは、まさに国家の自殺行為であるように思えてならない。

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