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2012年6月14日木曜日

小カバ号で事務所に初出所

カバはきわめて快調な日々を送っている。とくに今日は、天気とともにいいことがあった。もっとも、昨日、朝、昼、夜と三食ともいつもよりたくさん食べた。三月から減量を試みて、すでの10キロも痩せているのだから、体は栄養を体外に出さないように抵抗しているのがわかった。89.8キロに増えていた。しかし、体調は体重計に比べ、すこぶるいい。胃と体そのものが、食を求めているのはわかるが、気をつけなくてはリバウンドしてしまう。そんなカバは、自転車の活用を今日こそ、実現しようときめた。それほど、女房を職場に送るために外にでたときの陽気はすばらしかった。こんなときは、歩くより、颯爽と風を切って自転車を走らせようと。
英明は8~9万円のロードバイクを買えと、壬生からは金を惜しまず、愛車として一緒に眠れるくらいのものを買えといわれている。カバは門前に投げ捨てたままの三男の毀れた自転車が気になっている。とりあえず、この自転車を直して乗ってから、自転車に慣れてからロードバイクを買うことにしよう、ということで前に英明に紹介された自転車屋へ毀れた自転車を、愛車の大カバ号(プリウス)につけて向かった。
自転車屋の前は静かであった。車を停車し、正面に向かうと定休日の札が下がっていた。次に向かったのは、古川中学校の向かいの自転車屋、遙を受領しに金澤弁護士事務所に伺った帰りに修理している主人の姿を目撃したのを思い出し、その自転車屋へ急行した。
大カバ号から壊れた自転車を降ろし、修理できないか、若い主人に診てもらう。「こりゃ、むりです。雪の下敷きにしましたね。自転車のフレームがひん曲がっちゃっていて、修理できません」
自転車屋の主人というのは、偏屈で頑固で、変わり者というカバのイメージとはうって変わった優しく丁寧な若主人だった。カバは少しくこの主人が気に入った。「一番安い自転車はありますか」
「中古でよかったら、6500円からあります」との返事。カバは二つ返事で「それにするッ」
壊れて修理のきかない自転車を引き取ってもらい、かわりに中古の自転車を大カバ号につけて気分上々で家に還った。カバはこの自転車を小カバ号となづけた。

こうしてカバは昼食後、小カバ号にのって、意気揚々と午後2時に事務所に出かけたのだった。頬と額に当たる風に40年前を思い出しながら、自分の愛車をもてたことに無上の喜びを感じてペダルをこいだ。体が軽くなった分、まったく疲れを感じなかった。「これは、イイッ」と思わず、唸った。
事務所を出て、中国語講座を終え、バスと競走しながら、カバは満足して7時42分に家に還った。

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