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2012年3月17日土曜日

貧乏人にプロデューサーはつとまらない

カバは4月20日の佐々木英明のひとり芝居と古川壬生「ポエム&バラード」の企画・制作の役目をすることになった。昨日までで、4日連続、事務所で稽古を続けた。あと一カ月でなんとか満足のいく公演ができそうな気配だ。
 ひとり芝居の脚本は古川壬生の手によるもの。今回も、古川壬生の自作詩「好きな動物はキリン」の朗読とうたが第一部で、休憩をはさんだ第二部が佐々木英明のひとり芝居となる。
 去年の第1回競演と同じく、今回も苦労は英明と壬生にまかせて、カバはもっぱら楽をしようと思っていたら、そうもいかなくなった。4月から寺山修司記念館の館長になる英明と、NHKラジオの日曜名作座の脚本をてがけいまや売れっ子の壬生もこの企画にいたく乗り気で、制作のカバにいろいろ注文をつけてくる。
 文学はおろか、演劇やミュージシャンの世界にもまったく疎いカバを、専門家の両者は容赦なく叱咤激励、さらには強制的指導を加えて、カバを悩まし、カバの太い神経、重い躯もずたずた状態だ。ポスターの評判もすこぶる良し。競演者二人もすこぶる好調なのに、客が来ないなら、それはすべてカバの責任と、脅迫されている。
 カバにしても、「北の螢に魅せられて」の2校が終わり、近年になく良い作品だと自負しているし、いま書いている「ペルガモンの鞄を捨てるな」もさらに好調なのだから、英明と壬生を青森の地から世に出すために、縁の下の力持ち役を買ってでて、金もないのに赤字覚悟で苦労しなくてもいいのに、ともう一頭のカバが顔をのぞかせる。
 貧乏人にプロデューサーはつとまらないことが、本当によくわかった。あちこちに頭を下げなくてはならない、こともようくわかった。誰にも頭を下げたくなくて、職場を辞したのに、ボランティアではじめたこの企画で、多くの人たちに頭を下げなくてはならなくなった。
 4月20日まで、あとひと月余り、公演の成功に向け、小さな一歩を積み重ねていかなければならない。やらなければならないことが多く、貧乏で貧乏症のカバにはちと荷が重い感じもする。

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