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2011年12月4日日曜日

福島原発事故は日本を救う鍵だ

3日は核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団主催の学習会だ。雨の中、30人ほどの市民が市民会館に来てくれた。浅石弁護士が原告団の活動を報告し、原子力資料情報室の沢井正子さんが講演した。
 福島第1原発の事故で、日本と日本人は多くのものを失った。それはきっとチェルノブイリ原発事故の被害をはるかに超えるものだろう。しかし、これで日本が完全に滅亡するものではない。たしかに、福島のまわりの土地や福島の近くの人たちは半永久的に放射能の恐怖に末代まで襲われることになる。
 福島原発事故で、家をなくし、住むところを失い、放射能の危険にさらされている人のことをおもうと心がはりさけそうだが、福島原発の教訓をどう生かすかが、日本民族に問われているのだ。
 1号機から3号機の原子炉の中の核燃料はいまだどうなっているのか見当もつかないが、これまでに放出された放射能の8割ぐらいは、福島県沖から太平洋に撒き散らかされた。これはどうしようもない。これの損害賠償はどうなるのだろう。海洋汚染だ。被害額を予測するのはむずかしいだろうが、被害と損害が出るのは間違いがない。
 メルトダウンははっきりしたが、メルトスルーかいなかはわからない。これも半永久的にわからないのではないか。地中100メートルくらいに穴をすっぽり掘り熱いスチール製のプールを50メートル四方くらいに掘り、その中に原子炉格納容器をすっぽり浮かせる格好で処分しなければならないことになる。しかも300年くらいは最低管理しなければならないだろう。まったく気が遠くなる話だ。
 フクシマ第1原発の1号から4号までの原子炉にある核燃料は450トンくらいだろう。しかし、六ヶ所村の再処理工場のプールには3000トンの使用済み燃料が保管冷却されている。このプールにおいて震災津波等によって冷却用プール水が喪失した場合、福島原発事故と同じ、水素爆発、臨界前核爆発が起こらないとも限らないのである。福島原発の7倍の核燃料が保管されているのだ。
 六ヶ所再処理工場で事故が起こった場合、青森市は60キロしか離れていない。福島の7倍の放射能が飛んでくることになる。怖い話だ。これだけでも、すべての県民は福島の教訓として、ただちに再処理をやめさせ、使用済み燃料をその発生源の原発サイトへ返還されるべきである。
 大間原発から22キロしか離れていない函館市長がもし大間原発が建設され稼働される事態となれば差し止め訴訟も辞さないというのは当然のことだろう。県民はもとより、県知事はじめ県内市町村長のノー天気ぶりには呆れる。
 もう一ついえるのは、若狭湾には原発が集中し、現在も稼働している老朽原発がある。若狭湾に巨大地震が襲い、津波が発生し、福島原発と同様の事故が起こった場合を想定した時のことである。そうなれば、風は西北から吹くと仮定した場合、福井県はもとより、京都、滋賀、大阪、奈良、和歌山、愛知まで全滅することにもなりかねないからだ。
 大阪都構想も結構だが、まず若狭湾の原発をすべて停止してからやってもらいたいものだ。こうしてみると、日本人ほど福島原発事故から目をそらし、他人事と考えている国民はいない。六ヶ所の核のゴミを東京都にもっていき、首都を沖縄に遷都すべきではないのか、とさえ思う。そうなれば、嘉手納も普天間も辺野古の問題もすべて解決するはずだ。
 そんなことを考えながら、3日から始まった週末の高速道路無料化の恩恵を感じながらも、六ヶ所で事故が起こったとき、週末しか避難できないのだろうか、とあらぬ心配までしてしまった。
 日本全滅の危機はこのままだと回避できないのではないか、と真剣に考えてしまう毎日だ。

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