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2011年9月27日火曜日

バージンロードを五歩歩む

 24日午前5時に電話が鳴った。NYの長男からだった。NY時間で23日の午後1時過ぎに男子誕生とのこと。2005グラムの早産で、からくも保育器に入らなくても済んだとのこと。長男は2495グラムだったのを思い出した。これでカバに二人目の孫となった。長男の配偶者のつわりがひどく、流産の心配もしたのだったが、36週目での帝王切開による出産だった。幸い母子ともに順調のようで、長男の声にも嬉しさがにじんでいた。
 そんななか、5時半に予約したタクシーに乗って、新青森駅へ向かった。そして、6時10分発のはやぶさに乗車し、孫誕生の興奮に包まれながら、新幹線は9時24分きっかりに東京駅に着いた。お台場の日航ホテルへ直行し、ひと休みして荷物を預かり、お台場散策と25日の披露宴終了後のカバ家の二次会の場所探しに女房と出かけた。
 三時前に婿殿の両親がホテルの部屋に挨拶に見え、カバは4時からモーニングの試着に衣装室へ降りた。娘と女房の立会いのもと、何着か試着してみて、縞のズボンに黒のモーニングを決めた。
 25日、午後1時、昼前からの打ち合わせ通り、式場の外で娘と入場前のウェイティングをしていると、お台場のホテルの踊り場を通る観光客が花嫁が腕を組むカバを見て、笑いながら見て行くので、背中からどっと汗が噴き出て、額からも滴り落ちた。右手に白手袋を持ち、右手を鳩尾付近に親指を中に入れて握り、左腕で娘をリードするのだ。ウェディングドレスの娘は右手をカバの左肘に置いた。
 式場の内部の牧師と新郎のスタンバイがすみ、ウェディングマーチとともに式場の入り口が開いた。カバはエディングドレスの裾を踏まないように注意しながら、胸を張り、右足、左足、右足、左足、右足と五歩、新郎と牧師が待つ、バージンロードを歩んだ。無事、新郎に娘を引き渡し、カバの役目は終わった。娘は歓喜のあまり、かすかに震え、嗚咽していた。
 式も終わり、披露宴も無事終了間際のことだった。娘がカバと家族に宛てた手紙を読み始めた。この場面で、ついにこらえきれずにカバの冷汗は感涙に変わってしまった。この瞬間、肩の荷が一つ下りたような、ほっとした気持ちになったのだった。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

お孫さんの無事誕生と娘さんを送り出す二重の喜び、心よりお祝いの言葉を申し上げます。目に浮かぶようですよ。。
カバさんの緊張の面持ち。
写真の添付されてないのが、ちょっぴり、残念!
「本当に、おめでとうございます!!」

カバ さんのコメント...

ありがとうございます。さて、もぬけの殻状態のいま、これから何をしたものか、と放心状態からいつ解放されるのやらの心境です。