2010年4月6日火曜日
「パレード」を2回読む。
3日の週休日(毎週金曜日から日曜日まで週休)にカバは市民図書館に行き、川上弘美の「パレード」を借りてきました。その本に何故か、ぼくは惹かれたのです。読んだようでいて、何故か思い出せないが、心に残っていました。家に帰って、本を手に、「センセイの鞄」の書かれなかった、ある昼下がりのセンセイとツキコさんの会話を読んでみて、なつかしさを感じてしまいました。二階の、最近、寝所にしている仏壇の間のとなりの電気炬燵の6畳の間の畳の上に一冊のカバーのついた文庫本が目につきました。薄い、文庫本でした。何の本だろうと思って手に取ってみると、なんと川上弘美の「パレード」新潮文庫版だったのです。しかも、カバの書き込みまでがしてありました。2007年12月29日に購入し、その日から読み始めたことがわかりました。そして、同じ日に最後のページまで読み終わったというサインまでしてありました。「昔の話をしてください」とセンセイは言った。この文章からはじまり、ツキコさんは「昔の話」、つまり、小さいころの話を始めるのです。ふたりの赤い天狗の話です。それは、ツキコさんと友だちのゆう子ちゃんの話でもあいます。天狗はツキコさんとゆう子ちゃんの分身なのかもしれません。ゆう子ちゃんが仲間はずれにされて、いじめにあっても、どうすることもできないツキコさんの心模様があわく、ゆらぎながら描かれているのです。結局、2年と3カ月ぶりにこの本を二度、読了したのでした。題名のパレードは、「天狗たちは一日に一回、必ずゆう子ちゃんに寄っていって、さわりました。そういうとき、さわられたゆう子ちゃんの体はぴかっと光りました。夜のパレードみたいに。ものすごく悲しくて、でもきれいな光でした。」という一文に、由来するのだろうと思います。カバはとても、川上弘美にかなわないと思いました。
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