今日は、魯迅箴言のいくつかを紹介します。
51 「天才とは」;天才は、深い林や荒野に自生して育つ怪しげな生き物ではけっしてなく、天才を生み育てることのできる民衆によって、産み出され、育てられるものであります。でありますから、そのような民衆なくしては、天才もまた存在しないのです。
52 「名言とは」;名の知れた人の言葉が、すべて名言であるとは限らない。少なからぬ明言は、むしろ農夫や田舎の老人の口からでたものだ。
53 「本色とは」;風雅の法則によると、人は「本色」から離れると「俗」になる。字を知らぬ人だから俗というのではなく、無理に詩文を引用して取り違えるから、俗になる。富豪の息子だから俗なのではなく、彼が詩を作ろうとしてうまくいかないから、俗なのだ。
54 「諺とは」;諺は、ある時代ある国民の意思の結晶のようにみえて、じつは一部の人々の意思にすぎない。
55「成語とは」; 成語は使い古された古典ともまた違い、多くは今の世相の真髄であって、意のままに取り入れれば。言葉はことのほか生き生きとしてくる。さらに成語から思いがけぬ思考の糸口が導かれることもあり、世相の種から出てくる以上は、開くのは必ず世相の花である。

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