いろいろな事情があって、カバはもっとも不向きなことをすることにあいなった。人生最大の試練をむかえている。人の心をつかむことの難しさをいまさらながら痛感している。
女房から愛想をつかされ、子どもたちから見放されても、カバは一度決断したことだから、逃げないで立ち向かうことにした。友人たちもみな呆れているのがよくわかる。決めたときは64歳だったが、決戦の前に65歳になり、高齢者の仲間入りした。
「そこまでして何で恥をさらすの」と馬鹿にされても、後には引けないカバは、負けを承知で、何とか劣勢をひっくり返そうと、必死に歩き、叫んでいる。カバが歩いても、棒にもあたらないが、時には声をかけてくれる人もいる。
わざわざ京都から青森高校の甲子園の出場をかけた決勝戦の応援に来てくれた同期のH君がカバのために、マスコット(イメージキャラクター)を贈ってくれた。それが好評で、彼はそれをでかくして米俵大の大カバ君を送るという連絡が先ほど入った。感謝感激、これで勇気百倍の援軍を得た気持になった。

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