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2014年3月29日土曜日

新しい指導者はいずこに

 毎日新聞の山田孝男記者が書いた『小泉純一郎の「原発ゼロ」』を読んだ。これを読んで、小泉純一郎の「原発ゼロ」の論拠がよくわかり、内容的には問題がないのもよくわかった。
 しかし、この本を読んで、「原発ゼロ」を掲げて、小泉純一郎が何をしたかったのか、よくわかった。都知事選挙を借りて、小泉は安倍晋三に2020年東京オリンピックまでの長期政権の手ほどきをしたかったのだと気付いた。「原発ゼロ」の都知事が誕生するより、首相が「原発ゼロ」というシングルイッシュ―で党内をまとめれば、長期政権を国民の支持によって乗り切れると教えようとしたのだろうと思う。舛添なんてどうでもよかったのだろう。
 アベノミクスが失敗に終わり、安倍政権が倒れた時、あのとき「原発ゼロ」に舵を切らなかったからだ、そう小泉は言うにきまっている。
 「原発ゼロ」の候補者が統一され、その候補者が当選するのを望まなかったは小泉純一郎に他ならなかったのだ。その意味では、一番馬鹿をみたのは、「殿様」だった。この本を見たら、絶対に候補を絞ったりすべきではないことがよくわかる。
 やはり、小泉純一郎は小沢一郎と同じで旧時代の遺物にすぎないことがよくわかる。政権も、自民党も、金属疲労で破断寸前なのだ。だからといって、民主党に対する失望感が根強く、革新や旧左翼にもバネがないのだから、政治も国民もどんどん右傾化していくのではないか。日米の間に割って入ろうとするしたたかな韓国と、いまでも13億人の人民にむけ、テレビドラマで戦中の日本の侵略虐殺事件をあつかったドラマを流し続けている中国は、日本を国際的に孤立化させようとしているのは明らかだ。
 安倍晋三の先に見えるものが、明るいものなのか、暗いものなのか、大変な時代に我々は遭遇している。この国をリベラルでよりニューレフトな所へ導く強烈な指導者が現れるのに期待しよう。

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