昨日の福島瑞穂さんの講演会はカバにはよく理解できたのだが、何人かのひとに聞いたが、早口なのと、文の区切りがなく、息つく間もなく、延々と続くので、聞く方の理解がついていけない時、聞いていてとても疲れるというのだ。それに比べ、橋下徹の方は、歯切れがよく、内容もわかりやすく、聞いていて疲れないのだ、そうだ。福島さんの言っていることはいちいちご尤もなのだが、単調で、比喩や、修飾語のアドリブが多すぎて、とてもついていけないというのだ。
橋下徹はヒトラーの国民煽動術を心得た演説上手なのだろう。安倍、石原、橋下の超保守三人組に比べ、あきらかに社民党や共産党の旧左翼は劣勢だ。それだけに、今度の選挙は国民の資質が問われる選挙になる。それにつけても、この保守回帰の流れはどうか。カバは左翼勢力とりわけ労働組合の衰退にその原因をみる。
55年体制の日本の左の肺であった社会党は、小選挙区制への選挙制度の改悪と、東欧社会主義の崩壊とともに党名を社民党へ変えたことも、長期低落傾向に拍車をかけるとともに、村山内閣の誕生で、完全に左翼としての使命を終え、国民の支持を失った。
階級的労働運動を展開して社会党など左翼の行動隊となっていた総評の主力部隊だった官公労も総評解体と連合への合体で労働組合主義に転落し、同時に民主党とともに政権交代を成し遂げたものの、ついてに労働者階級としての階級的使命を放棄した。
その結果が、総選挙後の憲法改悪(とりあえず96条改憲し、その後に9条改憲)の道を三人組に国民が委ねることは、ひとえに労働組合にその責任がある。労働組合の指導者が、階級的使命を忘れ、小市民的な自己の利益の追求のみに堕落した結果である。
大震災や原発事故で本当に助けを求めている人たちをともにこの日本で生きる人民として支えるべきなのは、政府でも国家でもなく、ほんとうはおなじ地平に居る労働者、そして労働組合ではなかったのか。個人ではどうしようもないのだ。組織、人垣でなければならない。
いまの中国には、魯迅ではないが、中国共産党ではない、ながい5千年も前からの漢民族やその周りの少数民族もふくめた中国人の多くの無名の人民が脊梁となっているのだ。日本にはそれがないことに気づかないと、日本と日本民族は遅かれ早かれ死滅する。

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