21日のヤンキー・スタジアムの試合で、カバは黒田の姿に感動した。雨模様で、肌寒く、厳しい試合環境のもとでの登板だった。あの日、ヤンキースの打線が地元の期待にこたえて奮起してくれれば、黒田の粘り強い投球が光ったに違いない。味方の貧打によって、5回3失点に抑えながら、6敗目を喫した。
あの試合、投球のために誰より先にダッグアウトを出る黒田のいぶし銀のような姿に感動した日本のファンも多かったに違いない。それが、昨日のオークランドでのアスレチックス戦につながったのだと思う。黒田は味方の援護がない分、自分で相手を抑えなければ勝てないことを自覚したのだ。8回4安打零点に抑え、2対0で勝ったのだ。偉い、さすがである。これで4勝。大したものだ。防御率も3点台に下がった。
黒田と引きかえ、下り坂なのがイチローだ。バッテングに粘りがない。内角高めを攻められると、そのあとは腰が引け、バットがスムーズにでないのだ。それに、動体視力の衰え。これはカバから見てもはっきりしている。問題なのは、20億円もの高額の報酬をもらいながら、チームに貢献していないことを自覚していない点なのではないか。老い恥をさらす前に引退したほうがいいのかもしれない。
黒田の求道心あふれるマウンドでの姿勢が、いまのバッターボックスでのイチローには感じられない。にやけた姿で、テレビコマーシャルで1本1億円を稼ぐのは、野球人としてどんなものだろうか。彼の評価には決してつながらない筈だ。もうイチローの時代は終わり、いまや青木の姿に日本人選手の明日を感じてしまうのだ。

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