東日本大震災と福島第1原発事故によって、ゆるやかに破滅の道を辿っていた日本は谷底に突き落とされてしまった。溺れる難民と化した日本国民は藁をもつかみたい一心(維っ新)で「橋下」にある平成石の壊(平成維新の会)にすがりつこうと必死にもがいている。バックに堺屋太一がいるのだから古臭いのも無理はない。マスコミもみな平静さを失い、常軌を逸してしまっている。
平成維新の会の政治塾に3300人を超える申し込みがあり、次期衆院選に200人擁立するという。今日その公約が明らかになり、坂本竜馬の明治維新前夜の「船中八策」を掲げた。まさにアナクロもいいとこ。
首相公選制、参議院廃止、憲法改正、掛捨て型年金制度の創出など、どうせ破滅するんだから何でもやってやれというところか。
もっとまじめに日本人一人ひとりが、どうして日本がいまの急な没落の原因は何か、じっくり考えてみればわかりそうなものだ。首相公選制にして、参議院を廃止し、憲法を改正すれば、この難破船が沈没しないで済むのなら何も苦労はいらない。このくにの破綻を阻止する鍵は、そんな悠長なことにあるのではなく、福島県をはじめ日本全土にまき散らかされた放射能の汚染をどう除去するかにかかっているだ。近い将来(といっても数百年後かもしれないが)福島県はもちろん、東北、関東から広く日本全土の子どもたちに遺伝子上の重大な変異を引き起こす放射能をもつ放射性物質がまき散らかされたのは間違いがないのだ。
それを何とかしないで、何が船中八策だ、といいたい。原発震災からの復旧とか復興などの言葉はひとつもないのだ。日本を、日本人を愚弄し、いま緊急の最も大事なことから目をそらし、逃げようという魂胆にほかならない。
日本列島が若狭湾を中心として大きくねじれるような大地震が発生したとき、原発やもんじゅが集中する福井県と境をせっする京阪神の人たちはどうするのだろうか。船中八策を議論する余裕などありはしないはずだ。1にも2にも復旧、復興なくして、日本は救われない筈だ。
日本はいま禍の渦中にあり、そのことを忘れた馬鹿騒ぎは、天罰をさらに大きくするばかりじゃないか。とカバは思ってしまう。

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