カバにとって、中国は遠くて、近い国だった。英語に比べ、中国語に違和感はなかった。しかし、過去三回の中国旅行は仕事の延長か、たまったマイルの消化のための軽い気持ちの旅だった。単なる観光以外の目的からではなかった。今回の日中友好協会の中国訪問の旅は、ある目的があった。南京事件などの歴史にふれ、そしてまさに現在の中国の象徴でもある上海万博を見学し、しかも日本の産業館で開催中のあおもりウィークにも参加するというものであった。
南京大虐殺記念博物館は、まさに百聞は一見に如かず、であった。アメリカ人が広島・長崎の原爆資料館で感ずるような想いが、こんなものなのかと思ったほど、つらい気持ちになったのは事実であった。
南京でも、杭州でも、そして上海でも感じたのは、あの絶対的なマンパワーであった。貧富の差、都会と農村部の格差、それらを超越するパワーが溢れていた。
私は、このパワーの源で新たに日本語を学びに行くことになったのだ。

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